当協会は推命学の大家であり、一方で心理学者(日本心理学会員)として独自の性格類型学「個性学」を発表された故増永篤彦先生のご研究とその理論を「正しく」後世に継承するための協会団体です。当協会は、ご研究を大切に保護・継承する役割を担っておりますが、排他的な目的のために設立された協会ではありません。原典に敬意を払いながら、協会員が個々に独自の研究を重ね、発展していくことを目的として運営しています。
生得的性格類型学
心理学者として推命学の新たな道筋を開拓し「個性学」を確立した増永篤彦先生の理論を後世に継承する

「人の研究」完全復刻版
「人の研究」と題された本書は、「社会のための心理学」を目指して心理学者を志した故増永先生の記念すべき最初の「幻の出版物(心理学書)」であり、気質(生まれ持った性格傾向)の類型化にまつわる書籍の原点とも言えるものです。
増永篤彦先生のご研究と著書について
日本心理学会員でもあった増永先生は心理学書と推命学書を出版される際、著者名を使い分けられていました。増永篤彦、三命方象という2つの名前です。この2つの名前で書かれた両理論がもともと統合されていたものであることは、それぞれの名前で出版された一般的な書物からではわかりません。
以下にその代表的な書籍と、両理論の統合を知ることができる唯一の出版物として、増永先生の講習会に参加された方々に配られた手帳を紹介いたします。※写真は増永家に保管され、当協会に寄贈していただいた文献を撮影したものです(新推命学以外)
性格の発見・性格入門~心理学書
「性格入門」は昭和38年に初版が出版されました(写真のものは昭和49年発行の第10刷)。
両書籍は「人の研究」の内容を2冊に分け、学術書的な表現を避けつつ、平易にまとめた書籍となっています。手に入れられる方は、初版時期は前後しますが、「性格入門」から読まれたほうがいいと著者のあとがきに記されています。
個性学入門~推命学・占術書
生日基運(十二運)から男女それぞれ60分類化(計120分類)し、その気質と運気(2年ごと)が書かれています。現在世に出回っている「生年月日から個性を12分類して、さらに60分類(男女120分類)する」という類のものと、その基盤となるデータは、この書籍から始まっています。
手帳「円形図式と早見表」
ご覧の通り、円形図式とその分類方法、生年月日から12類型、60類型が導き出せる早見表が一冊にまとめられています。
市販された書籍では、性格類型学と生年月日との関係性については公開されていませんでしたが、当時の講習会に参加されていた方々には、この手帳が配られていました。
新推命学 上下巻
本書には、古来から伝わる四柱推命学に欠けていた科学的検証(統計学的検証)を行うに至る考察や、検証を実施する上で最大の壁となる「生まれ時」を省いた三柱(または一柱)による「個性の立体化」について、また、運勢をバイオリズムととらえた「感情周期説」などが書かれています。
貴重な資料に基づいた円形図式を採用

当協会では、ご研究の尊厳を守りつつ、覚えやすさ・わかりやすさ・伝えやすさに重点を置いた円形図式を作成し、これを公式に採用しています。
「人の研究」に掲載されている12タイプの図形表現をベースに、3類型の名称を公には未公開の保管資料から引用し、「ムード」「ファイト」「クール」としました。また、12タイプのそれぞれについては、3類型の頭文字に数字を割り当て、2類型となる円の外側を奇数、円の内側を偶数としました。
円形図式の外周部には、同じく「人の研究」に記載されている「光の3原則」「グラデーション」をイメージ化して配置しました。
